新年あけましておめでとうございます!

投稿日:2015年01月05日

新年あけましておめでとうございます!

5 1月 , 2015,
arome_de_lalcool
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さて2015年がやってきました。今年も健康に過ごしたいものです。

私としましては1月12日におおいたシティハーフマラソン(21km)と、1月18日に大分うみたまごシーサイドロードレース(10km)に出場します。冬は自転車の大会がないので、ランニングに精を出します。

これらに出場するから健康ってわけではなく、これらの大会に出ることにより日ごろの意識が変わるということに意義があると思っております例えばハーフマラソンでは制限時間が決まっており、時速10Km以下の選手は出場できません。失格にならない為には、それなりに練習しなければならないので、仕事が終わって1時間のランニングを行うようにします。私は兼ねてから患者さん(特に成人の方)に言っているのですが、部活をしている高校生みたいな生活が健全であると思います。朝4時に起きて勉強をし、自転車で職場を往復し、部活をするかのように運動をして、また勉強をして9時過ぎには眠る生活です。(今時、そんな高校生いねぇよ!という声もありますが 笑) ちなみに私はこういう生活リズムで、ほとんど体調が壊れません。その上、学力も体力も少しずつ確実に成長します。今年は何かを達成したいとお思いの方は是非この『文武両道・高校生』生活をオススメします☆

 

さて、せっかくマラソンも近いので今回のコラムでは『足』についてお話しましょう。

私がいつも使っているランニングシューズは少し変わっています。最近は多くなってきたのですが、『ベアフットランナー』という言葉をご存知でしょうか?直訳すると裸足の走者なのですが、そのままの意味です。裸足で走るのです。詳しくは『BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”』 クリストファー・マクドゥーガル (著)をご覧ください。

934781_672128359542646_3770035046243716161_nえ?これってフィクション・・・?っていうくらいクレイジーな人物がいっぱい出てきます。この本を読む中で私が最も心に残ったのは、いい靴を履けば履くほど足が弱くなるということでした。いい靴というのは世間一般的にはクッション性に優れ、足の異常(主に偏平足や外反母趾)をカバーしている靴のことです。このような靴を履くことで、足の本来の機能が引き出せずに徐々に退化していくとのこと。つまり靴の値段に比例して怪我の発生率も高くなるということです。たしかにバッシュをはじめ、運動靴というのは衝撃吸収が売りになっていることがほとんどです。しかしそれでは足がバカになるという理屈です。確かに患者さんの足を見ていても、70歳~80歳の方たちの足は丈夫で若い方たちのほうが華奢な足をしています。これは若い頃から履いてきた靴が影響しているのではと考えております。昔は草履や下駄を履くことがほとんどだったと聞きます。

私事ですが、足の形がハイアーチなのでほとんどのランニングシューズが合いません。しかも一般的にシューズの寿命は300kmと聞きます。1~2ヶ月ほど密な練習をこなしたら新たに買わなければなりません。そんな貧乏性のハイアーチで、おまけに変わった本を読んだ私が選んだ靴は『ビブラム ファイブフィンガース』です。

これは五本指シューズなのですが、びっくりするくらいにソールが薄い!小さな石を踏んでも、刈ったばかりの芝生を踏んでもはっきりと感じることが出来ます。それに加え、小指まで動かせるので走っている感覚が面白いです。この靴だとストライド走法はできません。なぜなら足が痛くなるから。その代わりに少し変わったピッチ走法が身につきます。どのような走り方かというと、やや前傾姿勢で足を回転させるような走り方です・・・といっても上手く伝わらないと思いますが(笑) 要するに足が痛くならないように慎重に足をつき、早く走ろうと思えばピッチを上げるしかない。そして指がかなり動くので、足のアーチ構造を上手く利用して走る癖がつきます。

10615534_672128312875984_8621001561806821106_n997037_672128336209315_8600112613781512412_nするとどうなるか?はじめて走ると不思議な箇所の筋肉痛に襲われます。ふくらはぎの奥の部分、つまり長拇指屈筋や後脛骨筋などの深い場所にある筋肉を総動員するのです。そうすることで足のアーチを保持するための筋肉が鍛えられ、足の健康を保ちます。余談ですが象にも足のアーチがあります。人と象の骨格は驚くほど似ているのです。ほとんどの陸上動物は蹄や肉球なのに対し、なぜ象や人間はアーチがあるのか。それは二本足だからです。ほとんどの生物は4本足なのに対して、人は道具を使うために手が特異に進化して足の仕事量が増えました。そのために、ヒトは相対的には大型動物と同じアーチ構造を持つのです。しかし今、このアーチ構造をまともに保っている人が激減しているのも事実です。以前のコラムでも書きましたが、健康になりたいならまずは『足』からということを覚えておいてください。