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福岡で国内トップトレーナーのセミナーを受講してきました!

25 3月 , 2015,
arome_de_lalcool
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国内トップトレーナーセミナー

私は柔道整復師として5年間、福岡で積んできました。思えば毎週、当時の院長に様々なセミナーに参加させていただいていました。なんだか懐かしい気持ちで会場入り。

今回、このセミナーで私が最も楽しみにしていた講演は…
『口腔の健康とスポーツパフォーマンス』
福岡のスミヨシ歯科口腔外科こども歯科院長の住吉周平先生が講師として貴重なお話をして下さいました。このコラムではその内容をお伝えしたいと思います。

皆さん、『噛み合わせは大事!』ってよく聞きますよね。では、どんな噛み合わせが良いのかご存知ですか?それに対して何かケアされていますか?
僕は歯科医ではないので思い切った発言は控えますが、仕事での経験を経て確実に言える事があります。
噛み締め、やめて!
奥歯を噛み締めることで身体の外側。とくに肋骨から大腿筋膜張筋、腓骨筋に強い緊張が生まれます。このことがいつも気になっていたのでこの講演はとても楽しみにしていました。講演を拝聴して思ったことは、やっぱり。

虫歯や歯の欠損による咬合崩壊により、等尺性筋力発揮の阻害と体平衡の調節機能の低下が起こるそうです。そしてやはり強く噛めば噛むほど、強い筋緊張が生じると報告されていました。スポーツの動作は主に等張性収縮(または等速性収縮)であるため、強く噛み締めることで素早い動きが求められるスポーツには不向きとのこと。

それ以外にも噛み締めが与える負の影響として、
・柔軟性の低下
・呼吸リズムを乱し、スキル低下
・過緊張を誘発
・それらによるスポーツ障害 が考えられるとのことです。

やはり…噛み締めることによる悪影響がわかりスッキリしました♪
あと、マウスガード(マウスピース)についても啓発してくださいました。マウスガードはスポーツの現場において、外部からの衝撃から歯や口腔を守ってくれるそうです。車でいうシートベルトとにていると仰っていました。また、マウスガードはスポーツのパフォーマンスを向上させるという噂があるが一概には言えないそうです。かなり効果にバラツキがあるので、エビデンスがないとのことです。

スポーツ歯学の講演をはじめて受講しましたが、かなり興味深かったです!この分野の勉強をもっとしようと思いました。

それと当日、受講した内容は
・『水泳のトレーナー活動について』
講師 日本オリンピック委員会強化スタッフ 栗木 明裕氏

・『パフォーマンス向上のためのS&Cとトレーナーのシステム構築』
講師 NATA公アスレチックトレーナー 元メジャーリーグ ワシントンナショナルズのヘッドストレングス&コンディショニングコーチ 友岡 和彦氏

・『サッカードクターからみたトレーナーに必要な資質・知識・技術とは』
講師 元川崎フロンターレスポーツドクター  タケダ スポーツクリニック院長 武田 康志氏

すべての講演が勉強になりました!これらすべてをコラムで報告したいのですが、続きは本院で♪

新年あけましておめでとうございます!

5 1月 , 2015,
arome_de_lalcool
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さて2015年がやってきました。今年も健康に過ごしたいものです。

私としましては1月12日におおいたシティハーフマラソン(21km)と、1月18日に大分うみたまごシーサイドロードレース(10km)に出場します。冬は自転車の大会がないので、ランニングに精を出します。

これらに出場するから健康ってわけではなく、これらの大会に出ることにより日ごろの意識が変わるということに意義があると思っております例えばハーフマラソンでは制限時間が決まっており、時速10Km以下の選手は出場できません。失格にならない為には、それなりに練習しなければならないので、仕事が終わって1時間のランニングを行うようにします。私は兼ねてから患者さん(特に成人の方)に言っているのですが、部活をしている高校生みたいな生活が健全であると思います。朝4時に起きて勉強をし、自転車で職場を往復し、部活をするかのように運動をして、また勉強をして9時過ぎには眠る生活です。(今時、そんな高校生いねぇよ!という声もありますが 笑) ちなみに私はこういう生活リズムで、ほとんど体調が壊れません。その上、学力も体力も少しずつ確実に成長します。今年は何かを達成したいとお思いの方は是非この『文武両道・高校生』生活をオススメします☆

 

さて、せっかくマラソンも近いので今回のコラムでは『足』についてお話しましょう。

私がいつも使っているランニングシューズは少し変わっています。最近は多くなってきたのですが、『ベアフットランナー』という言葉をご存知でしょうか?直訳すると裸足の走者なのですが、そのままの意味です。裸足で走るのです。詳しくは『BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”』 クリストファー・マクドゥーガル (著)をご覧ください。

934781_672128359542646_3770035046243716161_nえ?これってフィクション・・・?っていうくらいクレイジーな人物がいっぱい出てきます。この本を読む中で私が最も心に残ったのは、いい靴を履けば履くほど足が弱くなるということでした。いい靴というのは世間一般的にはクッション性に優れ、足の異常(主に偏平足や外反母趾)をカバーしている靴のことです。このような靴を履くことで、足の本来の機能が引き出せずに徐々に退化していくとのこと。つまり靴の値段に比例して怪我の発生率も高くなるということです。たしかにバッシュをはじめ、運動靴というのは衝撃吸収が売りになっていることがほとんどです。しかしそれでは足がバカになるという理屈です。確かに患者さんの足を見ていても、70歳~80歳の方たちの足は丈夫で若い方たちのほうが華奢な足をしています。これは若い頃から履いてきた靴が影響しているのではと考えております。昔は草履や下駄を履くことがほとんどだったと聞きます。

私事ですが、足の形がハイアーチなのでほとんどのランニングシューズが合いません。しかも一般的にシューズの寿命は300kmと聞きます。1~2ヶ月ほど密な練習をこなしたら新たに買わなければなりません。そんな貧乏性のハイアーチで、おまけに変わった本を読んだ私が選んだ靴は『ビブラム ファイブフィンガース』です。

これは五本指シューズなのですが、びっくりするくらいにソールが薄い!小さな石を踏んでも、刈ったばかりの芝生を踏んでもはっきりと感じることが出来ます。それに加え、小指まで動かせるので走っている感覚が面白いです。この靴だとストライド走法はできません。なぜなら足が痛くなるから。その代わりに少し変わったピッチ走法が身につきます。どのような走り方かというと、やや前傾姿勢で足を回転させるような走り方です・・・といっても上手く伝わらないと思いますが(笑) 要するに足が痛くならないように慎重に足をつき、早く走ろうと思えばピッチを上げるしかない。そして指がかなり動くので、足のアーチ構造を上手く利用して走る癖がつきます。

10615534_672128312875984_8621001561806821106_n997037_672128336209315_8600112613781512412_nするとどうなるか?はじめて走ると不思議な箇所の筋肉痛に襲われます。ふくらはぎの奥の部分、つまり長拇指屈筋や後脛骨筋などの深い場所にある筋肉を総動員するのです。そうすることで足のアーチを保持するための筋肉が鍛えられ、足の健康を保ちます。余談ですが象にも足のアーチがあります。人と象の骨格は驚くほど似ているのです。ほとんどの陸上動物は蹄や肉球なのに対し、なぜ象や人間はアーチがあるのか。それは二本足だからです。ほとんどの生物は4本足なのに対して、人は道具を使うために手が特異に進化して足の仕事量が増えました。そのために、ヒトは相対的には大型動物と同じアーチ構造を持つのです。しかし今、このアーチ構造をまともに保っている人が激減しているのも事実です。以前のコラムでも書きましたが、健康になりたいならまずは『足』からということを覚えておいてください。

大事なのは“足”と“顎”

10 11月 , 2014,
渋谷知弘
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身体に不調を訴える方に共通点があることをご存知ですか?

それは足と顎の異常です。立ったときに重心は頭のてっぺん~顎関節~肩峰~股関節の大転子~膝蓋骨の後面~くるぶしを通ります。この重心線の入り口である顎と、出口である足がとても重要なのです

例えば腰が痛いとき、一般的には腰を揉む事や骨盤の矯正治療をすることで痛みを緩和させます。しかしその後にまた同じような痛みが・・・というような経験はありませんか?

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一つ目…足

その一つ目の理由は腰を下から支える足がケアできていないからです。腰が痛いと体幹(腹筋と背筋)を鍛えろと言われますが、もっと重要なのは足を強く柔らかくすることなのです。重心線をくるぶしに持っていくようにするだけで、身体は劇的に変わります

それと足にはアーチ構造というものがあり、そのバランスを良くするだけで立った時にちょっと身体が浮いたような感覚になります。この足のアーチ構造は動物では象などの巨大生物に存在します。身体を支えるため非常に重要な構造といえるのです。当院では重心線がくるぶしを通ること、そして足のアーチ構造を回復させる事により身体のバランスを回復させます

 

二つ目…顎

二つ目の理由は、顎関節の歪みによる抗重力作用の変化によるものです。地球上にある物体は常に均等に重力の影響を受けています。それがどの程度、身体にかかるかは姿勢によって変化します。顎を引いて背中がまっすぐとなった良い姿勢だと重力は顎を抜け、そのままくるぶしまで一直線に重心線が通ります。しかし顎が上がり背中が丸くなった悪い姿勢だと重力は肩や背中、腰の負担となるのです。

つまり顎というのは重力を上手に支える優れた機能を持ち、姿勢に関して非常に重要な存在と言えるのです。例えば、右か左の奥歯の噛み合わせが悪い際にはそちらの足が外旋(がに股)になっていることが非常に多いです。それに加え股関節が内旋(うち股)になっていると膝関節で捻じれが起こり、痛みや半月版損傷の原因になる事があります。

このような捻じれは言うまでもなく、身体全体に悪影響を及ぼします。要するに噛み合わせが荷重関節(膝や腰などの常に体重のかかる関節)に関係があるということです。当院ではそのようなことを念頭に置き来院の際に毎回チェックし、身体の負担を根本から和らげるよう努めます

「筋膜」というリボンをほどく

9 11月 , 2014,
渋谷知弘
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筋肉ではなく筋膜。

あまり耳にすることがない単語ですが実はこれ、とても面白いのです。

身体を動かす為にあるのが筋肉だとしたら、筋膜は身体を張力で支える紐(リボン)のようなもの。そしてそれが身体の様々な動きと絡み合い、連動し、影響しあうのです。さらに興味深いことにこの筋膜は東洋医学の「経絡」と走行がそっくり。東洋医学は五臓六腑の名がそれぞれ冠した経絡があります。これが線路みたいなもので、「経穴」(ツボ)は路線の駅のようなものです。ここを軽く皮膚刺激するだけでも体調が変化します

私事ではありますが、福岡と大分で7年間、普通の整骨院ではなく鍼灸整骨院に勤務しておりました。自ずと東洋医学に触れる機会が非常に多く、筋膜と経絡が似ていると知ったときに親しみを覚えました。

当院では筋膜の張力を適切に戻し、身体の連動機能を回復させることを目的とした施術を行います。その際に東洋医学の陰陽五行論に基づいた陰陽交叉治療をベースに行います。新しい西洋医学の知識だけでなく、先人たちの教えが詰まった昔の東洋理論を組み合わせることにより最大限の治療効果が出せると信じ、日々精進を続けています。